市況概要

2022年第1週の世界の株式市場は、FRB議事録が予想以上にタカ派的だったことから債券利回りが急騰し、成長株に利益確定の売りが出たことでつまずきました。米国では、ハイテク株の売り圧力が強く、ナスダック100は4%超の急落、一方、ダウ30は循環株の相対的な強さを背景にほぼ横ばいとなりました。セクター別では、原油高を受けエネルギーが10%上昇、債券利回りの上昇を受け金融が5%近く上昇しました。
日本では、COVID-19の感染者が全国的に急増したことでセンチメントが悪化し、日経平均は29,000円を超えることができず、1%下落して週を終えました。中国株は、苦境にある不動産開発会社恒大集団とその債券保有者との間の重要な会合を今週末に控え、楽観的な見方を示しており、ハンセンは0.4%上昇しました。一方、欧州の株式は堅調に推移し、STOXX600は0.5%の下落にとどまりました。
為替市場では、予想より弱いNFP雇用統計の発表を受けて、米ドルはまちまちの動きとなりました。豪ドルとNZDはそれぞれ-1.1%と-0.6%下落し、商品通貨はリスクオフ心理の中で低迷しましたが、国債利回りの急上昇によりドル円は2016年後半以来の116円台まで下落しました。
商品先物では、原油が5%上昇し、スターパフォーマーとなりましたが、1バレル80ドルの抵抗線ではじかれています。金は約2%下落し1,800ドル/オンスとなりました。暗号通貨はリスク資産の中で最悪の結果となり、特にBTCは4万ドルに向かって10%以上暴落し、ETHは3,000ドル付近まで20%暴落しました。

週間アルゴリズム・ランキング

アルゴリズムWeekly Return
【コロナショックで値上がりした銘柄への投資】出来高/チャート分析による売買アルゴリズム13.54%
【TOPIX100】AIトレード:学習済みニューラルネットワーク②4.89%
機械学習逆張り I <時価総額上位銘柄投資>1.85%
日経平均ブル・ベアETF0.25%

日本の株式市場が乱高下した週であったにもかかわらず、いくつかのアルゴリズムはプラスのパフォーマンスを上げることができました。一番大きく成果を出したのは、【コロナショックで値上がりした銘柄への投資】出来高/チャート分析による売買アルゴリズムで、3604 川本産業(株)の大幅高により13%上昇しました。