市況概要
バイデン大統領が提出した「より良いものを造る」法案が上院で否決され、世界の株式市場は週明けに急落しましたが、1年で最も季節感のある時期(サンタクロースラリーとも呼ばれる)に力強いV字回復を遂げました。米国の主要指数は、ダウ30種、S&P500種、ナスダック100種がいずれも2~3%の上昇となり、上昇を主導しました。特筆すべきは、S&P500がクリスマス休暇を前に過去最高値を更新して引けたことです。セクター別では、テクノロジーが3%上昇してアウトパフォームし、公益事業などのディフェンシブセクターは横ばいからややマイナスとなりました。
日本では、日経平均は月曜日に28,000円を割り込みましたが、海外のリスク心理が改善する中で週を通して急速に回復し、結局0.8%上昇して引けました。アジアでは、ハンセンが引き続き強い売り圧力にさらされていますが、なんとか下げ幅を縮小し、前週末比横ばいで取引を終えました。一方、欧州の株式は米国市場に続き、STOXX600種指数ベースで2%の上昇となりました。
為替相場では、リスクオン環境の中、特に豪ドルやNZDが1%以上上昇し、対商品通貨で米ドルが大きく下落しました。また、債券利回りの上昇を背景に円も全面安となり、米ドル円は0.6%下落しました。商品先物では、米ドル安が原油と金を押し上げ、それぞれ1.8%と0.7%上昇しました。暗号通貨も他のリスク資産と同様に急騰し、BTCは5万ドルの大台を奪還しました。
週刊アルゴリズム・ランキング
アルゴリズム | Weekly Return |
卸売小売-機械学習E | 18.20% |
高成長β-機械学習E+T | 12.07% |
トレンドフォローXIII | 11.16% |
中成長α-機械学習E+T | 11.12% |
トレンドフォローIX | 8.67% |
20日 ボリンジャーバンド(±1σ) を利用したアルゴリズム(2019/12 選定版) | 7.78% |
[50万円〜]NASDAQ100 ETF インデックススイングトレード | 6.72% |
20日 ボリンジャーバンド 1σ を用いたアルゴリズム | 6.12% |
35日ボリンジャーバンドを用いたアルゴリズム | 5.22% |
トレンドフォローVI | 4.39% |
日本の株式市場が回復基調にある中で、いくつかのアルゴリズムが素晴らしいパフォーマンスを示しました。卸売小売機械学習Eは、(株)ラクーンホールディングスの強い反発により、18%上昇しました。高成長β-機械学習E+Tは6920レーザーテック(株)の回復ラリーで12%上昇しました。トレンドフォローXIIIは5344(株)MARUWAの買いシグナル成功で11%上昇しました。