販売までの大まかな流れ
アルゴリズムが完成したら、以下の2ステップで販売が可能になります。
なお、販売申請アルゴリズムは原則として「システムトレード大賞」への応募を行っていただくことになります。その点、ご了承ください。

販売準備
1. アルゴリズムの質をあげる
QuantXシステムでは、さまざまな状況でもエラーなくアルゴリズムが動作することを求めます。特に下記期間のバックテストを実行してエラーが発生しないことを求めています。
- 金融危機局面での成績 2007-01-01〜2008-12-31
- レンジ相場での成績 2010-01-01〜2010-12-31
- 上昇局面での成績 2014-05-01〜2015-04-30
※期間や種類は変更される場合があります。
上記期間のバックテストがエラーとならずに実行完了するようにしてください。
特にバックテスト期間に未上場の銘柄が含まれている場合、その銘柄の時系列データはすべてNaNになります。 そのときにアルゴリズム内で適切にNaNチェックをしていないと、アルゴリズム自体がエラーとなり、販売申請できなくなることがあります。
2. プロジェクトをLIVEに設定する
開発完了したアルゴリズムの開発ページから「LIVEにして設定を保存」をクリックして、LIVEを開始させます。 LIVE開始までは1営業日程度要し、さらに販売申請可能になるまで10営業日程度要します。
LIVE開始後は、ソースコードの変更ができなくなります。 バグ等が発覚して修正を行う場合には、LIVEを中止し開発状態に戻した上で修正を行う必要があります。開発状態に戻すと、LIVE設定中にシミュレーションされた日々のデータはすべて削除されます。
販売申請
1. 売上金受領の準備
売上金を受領いただくために、開発者設定から外部の決済サービス「Stripe Connect」のアカウント登録をします。

2. 販売者情報の登録
住所、氏名など特定商取引法に必要な情報の登録をします。
最初にサインアップしてから、アルゴリズムの開発・公開・LIVE・販売申請をするまでの間に、販売者情報の登録をします。これらの情報は、消費者保護の観点から、Webサイト上の特定商取引法の表記としてアルゴリズムの詳細ページで公開されます。

上の画面は、下記の項目の入力画面です。
- 個人/法人
- 販売者名(会社名または個人名)
- 代表者名(販売者が組織の場合は必須)
- 所在地
- 電話番号
- お問い合わせ用メールアドレス

また、弊社の標準の特定商取引法の表記をそのまま使用して頂けるかたに、販売をお願いしています。 そのため、上記の部分はグレー表示になっており変更はできないようになっています。
※その他に、ニックネームやプロフィール写真などを登録することもできます。
3. 商品情報を登録する
販売申請に先立ち、まず、左のメニューから「プロジェクト情報」を選び、プロジェクトの設定を行います。
ここではソースコードの公開・非公開を選択できます。例えば、ソースコードも公開して高めの値段で販売するなどの方法を取ることができます。また、空売りを行うアルゴリズムはここで「空売り対応」にチェックを入れてください。
システムトレード大賞など、イベントに参加する場合はこちらの参加イベントからイベントを選んでください。

左のメニューからストア設定を選び、『販売設定』ページで購入者に対するアルゴリズムの説明等を入力します。
アルゴリズム名や説明などは販売開始後にも変更可能ですが、再審査となります。 再審査時には変更内容を弊社が確認をし、問題があれば掲載を停止する可能性もあることをご了承お願いいたします。
販売設定には「基本情報」タブと「ロジック情報」タブがあり、それぞれ必要事項を埋める必要があります。これらはアルゴリズムをお求めになるお客様に対する説明になりますので、十分な情報を丁寧に記述してください。
基本情報タブ
販売価格は記入された数値がそのままストア上での販売価格になります。
商品の在庫数は最大の販売個数となり、販売数が指定個数に達すると販売が停止されます。
『アルゴリズムについて』ではシステムトレード初心者の方にも分かりやすくアルゴリズムの選択や運用のために必要な情報を記述してください。
以下に記入サンプルを示します。

記入例:
【アルゴリズムの狙い・コンセプト】
アルゴリズムがどういう情報をどう評価してどういう銘柄に対して適用しているかの概要を記述してください。
このアルゴリズムは東証一部の脱炭素というテーマに関する銘柄から構成されており、脱炭素というテーマに興味がある方の運用に適しています。 ロジックはテクニカル分析を用いています。 モメンタム指標と売られ過ぎの指標に基いて売買シグナルを出します。モメンタムの判断には主にストキャスティクスRSIを使っています。
【どのような人におすすめか】
アルゴリズムが対象としているユーザー像を記述してください。
脱炭素というテーマが今後も盛り上がるだろうと考えられている方に適しています。
単純に脱炭素銘柄を保持するだけよりも高い収益が期待できることがメリットです。
【運用上の注意点】
アルゴリズムを利用する上で気を付ける点を記述します。また、売買のタイミングについてもこちらに記載してください。後場引成、指値など発注タイミングはいくつか選べますので利用した物を全て記載してください。複数のタイミングがある場合はどういうケースでどのタイミングになるのか網羅した記述をお願いします。
脱炭素というテーマが社会的に盛り上がっている期間にのみ効果的なアルゴリズムです。
脱炭素銘柄の株価の伸びが見られなくなったら運用を停止する事をお勧めします。
売買シグナルは全て『前場寄成』での発注となっております。
ロジック情報タブ
ここにはある程度知識のある方向けにアルゴリズムの戦略等についての詳細を記述してください

記入例;
アルゴリズムの説明
【組み入れ銘柄の選択基準】
組み入れ銘柄の何に着目したのかを記載してください。
東証一部の脱炭素というテーマに関する銘柄のうち、直近3カ月の株価が上昇し、流動性が十分あるものを選んでいます。
【使用技術】
アルゴリズム内で利用されている技術要素を記載します。テクニカル分析の場合は利用した指標と活用方法など、AIを利用している場合はどういうAIをどのように活用しているかなどを記載してください。
テクニカル分析を用いています。
モメンタム指標と売られ過ぎの指標に基いて売買シグナルを出します。
ストキャスティクスRSI、MACDにより、モメンタムを判断し、ボリンジャーバンドにより売られ過ぎのサインを検出します。
買いシグナルは以下の条件を満たした場合に発生します。
(1) 直近二日以内に以下いずれかのポジティブ・モメンタム・トリガーにヒットした場合
・ストキャスティクス・オシレーターのゴールデンクロス
・ストキャスティクスRSIのゴールデンクロス
(2) MACDによりポジティブ・モメンタムが確認できた場合
シグナルの値、注文時のコメント値の説明等
売買シグナルに付随して出る文字列、値についての説明を記載してください。
シグナルの値が1の場合買いシグナル、-1の場合売りシグナルを出します。
注文時のコメントと値は次の通りです。
コメント : 値の意味
------------------:----------------------
買い : 常に1です
売り : 常に-1です
利確 : 利確の割合を示します
損切 : 損切の割合を示します
保有期限切れ : 保有した日数を示します
利益確定及び損切りのロジック
利益確定や損切を行う際の条件を記載して下さい。
利益確定は、利益が5%を超えたのち、1%のトレーリングストップにヒットすると発動します。
損切りは、損失が2.5%を超えた時に発動します。
4. 申請する
LIVEにして10営業日、問題なく動作し、かつ、販売者登録とStripe連携が済んでいれば、「申請する」ボタンが表示されるようになります。販売情報を全て記入し終わったら、「販売設定」ページで「申請する」ボタンを押してください。

すると、このようなダイアログボックスがポップアップしますので、内容を確認し、「申請する」を押してください。
2週間から1カ月程度で審査が行われ、問題なければご案内のメールが届き、販売が開始されます。
販売開始後は上記のような画面になります。
販売開始
審査の結果はメールにて登録されたアドレスに通知され、スマトレ ストアで販売開始となります。
なお、販売手数料は売り上げの50%となっておりますので、売り上げがあった場合、Stripe社の所定の支払日にStripeでの設定口座に売り上げの50%が入金されます。