市況概要
先週の世界の株式市場は、予想を上回るインフレレポートの発表を受けて、投資家が景気過熱の懸念を払拭し、幅広く上昇しました。S&P 500 は 0.5%上昇し、4250 弱の過去最高値で取引を終了しました。ナスダック 100 は、テクノロジーとバイオテクのセクターが引き続き好調であったため、1.7%上昇し、アウトパフォームしました。一方、ダウ30は、金融や工業などのシクリカルセクターが弱く、-0.8%の下落となりました。
日本では、日経平均株価は前週比横ばいとなり、29,000円を挟んだ狭い範囲での調整が続いています。一方、欧州の株価は1%上昇し、STOXX600指数では史上最高値を更新しました。
為替市場では、予想以上に強いインフレ報告を受けて米ドルが小幅に反発し、ユーロ、英ポンド、カナダドル、豪ドルはいずれも対米ドルで0.5%前後の弱含みとなりました。商品先物では、金は引き続き1,900ドル/オンスのレベルに強い抵抗があり伸び悩んでいます。原油は2018年以来初めて70ドル/バレルを超えて急騰しました。暗号通貨では、ビットコインとイーサリアムが直近の安値付近に留まっており、401k退職金制度が近々暗号通貨への投資を許可するというポジティブなニュースにもかかわらず、どちらも低迷しています。
週刊アルゴリズム・ランキング
アルゴリズム | Weekly Return |
【コロナショックで値上がりした銘柄への投資】出来高/チャート分析による売買アルゴリズム | 24.78% |
サービス業-機械学習E | 19.19% |
[公認] 巣ごもり銘柄 20年12月 | 11.21% |
20日 ボリンジャーバンド 1σ を用いたアルゴリズム | 10.01% |
20日 ボリンジャーバンド(±1σ) を利用したアルゴリズム(2019/12 選定版) | 9.90% |
[公認] 巣ごもり 20年9月 | 7.36% |
[2020/6版] 20日 ボリンジャーバンド(±1σ) を利用したアルゴリズム | 4.92% |
5G特選銘柄 | 4.80% |
[公認] デジタルトランスフォーメーション 20年9月 | 4.77% |
中成長α-機械学習E+T | 4.08% |
市場全体が横ばいの状態であるにもかかわらず、いくつかのアルゴリズムが印象的なパフォーマンスを示しました。特に、【コロナショックで値上がりした銘柄への投資】出来高/チャート分析による売買アルゴリズムは、3565アセンテック(株)と4974タカラバイオ(株)の急反発により、25%近くも上昇しました。次に、サービス業-機械学習Eは、複数のサービス業銘柄の買いシグナルが成功したことにより、19%の上昇となりました。 [公認]巣ごもり銘柄20年12月は、巣ごもり型の株式ポートフォリオが引き続き好調であったため、さらに11%上昇しました。