マーケット概況
月曜日のファイザー社のワクチン発表で、世界的なコロナウイルスによるパンデミックが終息に近づいているとの期待感が高まり、世界の株式市場は今週も堅調な動きを見せました。しかし、米国の主要株価指数は、ダウ30が4%上昇したのに対し、ナスダック100はマイナス1%となり、実際には混合相場となりました。この乖離は、パンデミックの影響で大きな利益を得たテクノロジー株や「巣ごもり型」株から、景気に敏感な循環型株への移行によって引き起こされています。例えば、銀行セクターは8%、エネルギーセクターは17%と驚異的な上昇を見せました。
日本では、日経平均株価が4%もの上昇となり、数十年ぶりの高値を更新しましたが、コロナウイルスの第3波が懸念される中、金曜日には9日間の連騰が途切れました。欧州株式の回復基調は継続し、STOXX 600は先週5%上昇しました。
通貨では、米国債利回りの上昇がドルの前週の下落からの跳ね返りを支援しました。特筆すべきは、米ドル/円がワクチンの発表を受けて103から105.5へと急騰し、今週は1%以上の上昇に終わったことです。先物は、金が3%下落した一方で、原油は8%上昇してリスクオンのセンチメントに支えられていたため、混合相場となりました。一方で、BTCが16,000ドルを超えて取引を終え、2018年に設定された史上最高値19,000ドルに近づいていることから、ビットコインに強い勢いが出てきています。
週刊アルゴリズム・ランキング
アルゴリズム | Weekly Return |
マザーズ好調-機械学習B | 5.32% |
[公式]ゲーム関連 20年9月 | 4.30% |
3年株価上昇率好調-機械学習B | 2.80% |
[公式] 2019秋 キャッシュレス決済 | 2.75% |
[公式] 2019秋 半導体関連 | 1.71% |
04食料品時価-機械学習A | 1.44% |
コロナ耐性銘柄×トレンドフォロー | 1.32% |
33サービス成長-MACD | 1.15% |
20日 ボリンジャーバンド(±1σ) を利用したアルゴリズム(2019/12 選定版) | 0.90% |
[公式]厳選東証大型株銘柄 | 0.84% |
先週の荒れた市場環境にもかかわらず、いくつかのアルゴリズムは堅調な利益を上げることができました。特に、マザーズ好調-機械学習Bは、小型株「9467(株)アルファポリス」が大きく上昇したことで、5%以上の上昇となりました。
続いて、ゲームセクターの回復基調が [公式]ゲーム関連 20年9月の4%超の上昇を後押ししました。3年株価上昇率好調-機械学習B と [公式] 2019秋 キャッシュレス決済も3%弱としっかりとしたパフォーマンスを見せました。