以前の記事では、シャープレシオ・最大ドローダウン・ボラティリティについて扱いましたが、今回はアルファとベータについて見ていきましょう。
☆アルファ
アルファはベンチマークに対してどれだけ超過するリターンを獲得できるかを表す指標です。
例えば個別株投資を行うとき、日経平均あるいはTOPIXやマザーズ指数など市場全体が上昇して、その恩恵を受けて上昇したのか?あるいはこの個別証券固有の特性に基づくものなのか。この個別証券固有の特性に基づく上昇がアルファの超過リターン分です。
アルファはベンチマークよりどれだけリターンが上回ったかということですから、アルファ値が高いほどリターンが大きいことをあらわします。
☆ベータ
一方で市場全体の変動に基づく上昇分はベータと呼ばれます。ベータは市場全体の動きに対してどの程度敏感に反応して変動するかを示す指標です。
市場全体が10%上昇した場合に、ある銘柄が15%上昇するのであればベータ値は1.5となります。
ベータは個別証券のリターン÷市場全体のリターンであらわします。
仮に上昇局面であればベータとアルファの高い銘柄に投資すればリターンを増加させることが出来ます。しかしベータが高いということはベンチマークの下落局面では同じように下落するわけですからベンチマークが下落するときはベータが低いほうがリターンが良くなります。
☆アルゴリズムを選ぶ時にアルファ・ベータはどう見れば良い?
アルゴリズムの評価に関しては単純にアルファ、ベータの数値だけの比較ではありませんが、アルファの数値が高いことは評価につながります。
一方でロングオンリーのアルゴリズムや投資信託、ファンドの評価としては上昇局面ではベータの数値が高いことはメリットになりますが、下落局面ではデメリットになり、そうなると相場の上昇下落を予想しなければならずアルゴリズムの主旨からは乖離すると思います。
ロングショート、買いにも売りにも対応できるアルゴリズムであればベータが高いことは評価できると思われます。
☆アルファの高いアルゴリズム
厳選好業績銘柄MA19/02 アルファ:1.25
【低ドローダウン】玄人好み銘柄1902 アルファ:0.77
MACDを利用したアルゴリズム V1.01 アルファ:0.73
☆ベータの高いアルゴリズム
MACDを利用したアルゴリズム V1.01 ベータ:1.18
☆ベータの低いアルゴリズム
[公式] 50万円からスタートできる商品ETF(原油&金) ベータ:0.06
[公式] REITs ベータ:0.13
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(2019/4/14)